閉館・イオンシネマ海老名~EP1 ワーナーマイカルシネマズ海老名時代を振り返る~

閉館した映画館
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1993年、日本に初めてのアメリカンスタイルシネマコンプレックスが神奈川県海老名市に誕生しました。ワーナーマイカルシネマズ海老名誕生後、日本の映画館は大きな転換期を迎えます。後にイオンシネマ海老名に名称が変わり、2026年5月17日、長い歴史に幕を閉じました。

今回はワーナーマイカル時代から現在に至るまでを振り返っていきます。

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ワーナーマイカルシネマズ海老名誕生

33年前に誕生したワーナーマイカルシネマズ海老名。日本初のシネコンを掲げる映画館はいくつか存在します。シネコンの定義があいまいな所もあり、なかなかここだ!と決めにくい所ではありますが、ワーナーマイカルシネマズ海老名は「アメリカンスタイルシネコン」という形で言うならば間違いなく日本で初の映画館になると思います。

部分的に既存の映画館でも行われているものもありますが、

・7スクリーンで複数の作品を選べる

・立ち見なしの完全指定席で確実に座れる

・ポップコーンやホットドックを映画館が提供・販売

・全スクリーンスタジアム構造による前の人の頭が気にならない座席

・ドルビー音響完備

・フロントスピーカーは音響透過スクリーン裏に設置

・スクリーン7は国内映画館では初となるTHX認証

今となっては当たり前な事ばかりですが、自由席で立ち見もある、傾斜がなく前の人の頭が気になる、スピーカーはスクリーン左右と下端に設置、スクリーン数が少なくて希望の時間に見れなかったり他の映画館に足を運ばなければならない、そんな時代にこれらを兼ね備えた巨大な映画館が突如として現れたのですから当時としてはかなりの衝撃だったと思われます。ワーナーマイカルシネマズ海老名、姉妹館ワーナーマイカルシネマズ東岸和田(既に閉館)を皮切りに日本には多くの映画館が誕生していくことになります。

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ワーナーマイカルシネマズ海老名時代の写真と比較

かなり昔の写真かつ当時の機材、写真の技術の為非常に荒い写真が多い事はご了承を・・・自分が初めてワーナーマイカルシネマズ海老名を訪れたのは2010年、開業から既に17年過ぎています。いろいろな映画館に興味を持ち始めた中で映画館関連の方に薦められたのがきっかけでした。

ワーナーマイカルシネマズ海老名時代の外観

◎海老名駅側

・WMC時代

・AC

・WMC

・AC

・WMC時代

AC初期

・AC閉館前

WMC時代

ワーナー時代はサティ、イオンシネマになってからはイオンに名称変更しています。アメリカのワーナーニチイ(後のマイカル)との合弁会社としてスタートするも2001年経営破綻。2011年にイオンリテールに吸収されるも館名にマイカルの名前は残しながら運用されていました。しかし2013年にイオンの完全子会社として統合されてイオンシネマに館名が変更される事になります。

名称が変わったことで部分部分ワーナーマイカルカラーを残しながらも青・黄から黒・赤紫へのイオンカラーへと徐々に変更されていきました。海老名駅側の入口には電光パネルのインフォメーションがあり、イオンシネマ初期時代には残っていましたが後に撤去されています。

◎駐車場側

WMC開業当初

AC

ワーナー時代の写真を撮影していなかったのかデータをなくしてしまったのか困っていたらイオン3階にオープン当初の写真が掲示されていました。WBマークの看板がいかにもな感じです。自分が訪問した時には既になかったカラフルなライティングが見えます。
ACの看板は白地に赤紫のいかにもイオンな感じです。

◎看板と丸窓

WMC時代

AC

WBのトレードマークWARNER MYCAL CINEMASの文字がありますがここだけ書体がちょっと違うのが面白いですね。時期的なものか木の枝葉がワーナー時代はワイルドです。

WMC開業当初

WMC時代

AC

駐車場側入口上部にある丸窓は大きく雰囲気が変化しました。WBとACの配置が同じなのがおもしろいです。開業当初はルーニーのキャラクターはなく硬派な印象。開業当初の駐車場側1階入り口の書体がキリッとしてますね。

◎2階段前ゲート

WMC時代

AC

利用者はあまり多くないですが立派に出入り口として使用されていたこの2階入り口に続くゲート。結構な角度の階段になっています。上部の看板は大きく変わりましたが、イオンシネマになってもWELCOMEの文字が残っているのがうれしいですね。

◎2階入り口

WMC時代

AC

ワーナーマイカルシネマズ時代は中央にWBロゴがありいいアクセントになっています。イオンシネマになってからはシンプルになりましたが建物の劣化が進んで汚れや錆が出ているのと鳥よけと思われるネットが垂れ下がっていることで廃墟感が半端じゃない事になっています。ここの扉の窓は昼間はマジックミラーのように反射していますが夜は中が見えるようになっています。

◎1階入り口

イオンシネマになってからの1階入り口の写真を撮っていませんでした・・・画像はないですがシンプルにイオンシネマの看板になっています。

代わりといっては何ですが、1階入り口からのこの入口、ワーナーマイカルシネマズ時代のカラーリングが残っていてとても好きな入口でした。

◎2階イオン側入口

WMC時代

AC初期

AC

カラーリングや物の配置、椅子の有無など変化が見られます。スロープの滑り止めも更新されています。この映画館の入口では最も今の映画館らしい入口だと思います。それにしても出入り口が3か所ある映画館というのもなかなかない気がしますね。

17年たっていても見劣りしないロビー

WMC時代

AC初期

AC中期

AC

自分が初訪問したのが開業から17年、そして33年たった今見ても通じるデザインのロビーになっています。天井の円形のミラーが印象的です。ワーナーマイカル時代から今のシネコンの基本的な構成であり完成系があります。開業時点から部分部分の改装は行われていますが、基本的な部分はそのままです。ワーナーからイオンに変更後ルーニーのキャラたちが姿を消し、中期頃から照明がやや変化。スクリーン入口にモニターも追加、その後更にカラーリングや配置が少しづつ更新されて閉館時の場内になります。

WMC時代

後に撤去されてしまいましたがシネコン1号店を掲げる看板がありました。ワーナーマイカルシネマズは当時の時点でかなりの店舗数を持つシネコンチェーンとなっていましたが、その中でも海老名が特別であったのであろうことが伺えます。

WMC時代

ワーナーマイカルシネマズと言えば天井に複数取り付けられたブラウン管と青、黄色のネオン管がイメージにありますが、真上にスクリーン7があり天井高の低い海老名はこんなモニターが。スクリーン7に向かう階段下にもありました。写真を見て思い出しましたが、ここに椅子が置いてあった時期もありましたね。

WMC時代

AC

恐らく長い歴史の中でほまったく変わっていないであろう館内放送用のスピーカー。各スクリーンと同じメーカーのスピーカー、JBLが使用されています。

時代を感じるチケットカウンター

WMC開業時

WMC時代

SN3C0328

AC中期

AC閉館前

驚く事に開業当時はチケットカウンターが左右に2つあったようです。場内の雰囲気も硬派な印象でルーニーのキャラも見当たりません。
自分が訪問した際は左奥のチケットカウンターはなくなっていましたが、まだまだネットチケットは普及しておらず長蛇の列がありました。電光パネルに表示されたスクリーンナンバーと作品名、上映開始時間が懐かしいです。ネットチケット主流となり、このチケットカウンターはイオンシネマ時代には完全に閉鎖され無人のチケット販売機が設置されています。イオンシネマ中期くらいまではちょこっとだけ写真に写っていますが自動発券機左に有人チケットカウンターがありました。

ワーナーマイカルロゴとTHX、ドルビーデジタルプレートはチケット購入時に写真撮影をしてもよいか尋ねた所快く了承して頂いたのを覚えています。

映画館内でも豊富なメニューが味わえるようになったコンセッション

WMC時代

AC

ワーナーマイカルシネマズと言えばポップコーンやナチョスといった充実したコンセメニュー。バターオイルをかけた塩ポップコーンの先駆けでもあり、たっぷりのキャラメルがコーティングされたキャラメルポップコーンも人気です。昔のホットドックが筒状のバンズが手が汚れにくいものでとても理にかなった商品で面白かったです。

ワーナーマイカルシネマズ時代とイオンシネマではカラーリングが大きく変わったのが分かりますね。イオンシネマになってから右側のカウンターはグッツ販売カウンターに変更されています。上部にJBLのcontrolがありますがこれは変わっていません。

場内を華やかに彩ったルーニー・テューンズのキャラクター達

WMC時代

AC

WMC時代

AC

ワーナーマイカルといえばルーニーのキャラクターたち。イオンシネマになったことで彼らの姿が見えなくなり寂しい気持ちになったお客も多いはず・・・よく言えばシンプルで整ったデザインになったのかもしれません。

各スクリーンへと続くコリドー

WMC時代

AC初期

AC

青いカラーリングがきれいなコリドー。上部には作品名が表記された電光パネルがあります。壁面のポスターも電球で囲まれてきらびやかですね。また丸形の照明がいいアクセントになっています。

ちなみにWMC時代にこのようなパネルが・・・

ドルビーSRのパネルです。ドルビーステレオの音質向上版になります。歴史のある劇場だけあり他では見た事がありません。まあ鑑賞時明らかにドルビーデジタル(SRD)で鳴っていたのとPCM音声を使用していてもドルビーデジタルのパネルをつけているくらいなのでご愛敬、という所で・・・

WMC時代

AC

写真が逆向きで分かりにくいですが出口側の通路は非常口誘導灯が今よりも大型、壁面を照らす照明が稼働、トイレ側の壁面にもポスターなど掲示物があるのが分かります。

トイレは十分な量が設置されています。サティ(イオン)併設の為トイレ難民はいないと思いますが開業当時は混雑したでしょう。古くはありますがきちんと清掃されていました。

THX認定劇場・スクリーン7への道

WMC時代

AC初期

AC中期

AC閉館前

看板であったスクリーン7。電光パネルとTHXの看板以外はスタンディやポスターなどが配置されていました。閉館前には階段にTHXの文字が。ワーナーマイカルシネマズ海老名からイオンシネマ海老名まで、長年変わらない看板劇場であり、THX認定シアターというものを広く認知させた劇場であると思います。
わーなマイカルシネマズ海老名・イオンシネマ海老名はTHXの生みの親がルーカスフィルムという事もありスターウォーズの聖地と謳われています。シネコンの定義と同じくスターウォーズの聖地というのも様々な意見がありますが、商業映画館として初のTHXであり、スターウォーズが映画界に革命を起こしたのと同じく映画館にも革命を起こした意味でも聖地の1つであると言えると思います。

WMC時代

AC

フィルム時代から通っていた方ならワーナーマイカルシネマズ海老名のTHXトレーラーはHortonというイメージの人も多いのではないでしょうか。ワーナーの雰囲気にも合っていて好きなトレーラで入口のポスターにも音響に対する自信が見えます。

イオンシネマになって特にスターウォーズEP7の時は劇場側も力を入れていました。この時期にサブウーハーを更新してより迫力ある低音再生が可能となっています。従来モデルが一時期展示されていて話題になりました。

ちなみにEP7上映時、HortonのTHXポスターを残しているならば是非展示して欲しいと要望を出した所スクリーン7に向かう階段部分に設置されていてとてもうれしかったです。

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変わったところもあれば変わらないものもある

写真を見返すと自分もなつかしさがあったり、当時はこうだったな、こんな映画を見たな、などいろいろな思い出が蘇ってきます。1993年前の映画館という事で当然古い部分もあれば先進的な部分も当初からあり、時代に合わせてアップデートしてきたのがよく分かりました。地元からは遠く離れた神奈川県の映画館なので地元で通われた方がこのブログを見て懐かしい気持ちになってくれたらうれしいですね。

次回・EP2は個性的なスクリーン1から6について書いていきます。

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