映画館で映画を見るときに目当てのシアターでやるかどうかを気にする人がいます。
同じ作品が複数のスクリーンで上映される場合、どのシアターを選ぶかも楽しみの一つです。
「○○シネマズのメインシアターで見たい・・・」とか、「地元では扱いが悪くて○○は小さい箱でしかやらない・・・」という人をちらほら見かけます。
映画館はやはり巨大なスクリーンで!!デカイ箱は設備も違う!!という事からメインシアター至上主義な方、シネコンみたいなデカイ箱よりミニシアターの粋なスクリーンで見たいんだという小箱主義な方、いろいろいます。
今回は、大箱・中箱・小箱それぞれの魅力と楽しみ方を解説します。
前回の記事では、「映画館のシアターについて」初心者向けに解説しました。今回の記事は、中級者向けですので、まだ初心者向け記事を読んでいない方は、先に記事を見ることをお勧めしております(下記にリンク張っておきます)。その方がより理解が深まり、映画館が楽しくなると思います。
メインシアターについて
メインシアターはその映画館で最も良いのか?
「映画館は一番大きいところが一番いい」という考えの人は結構いるのではないのでしょうか?
これはある種正解とも言えますが、不正解とも言えます。
メインシアターは、映画館の顔という事で何かと注目されます。
カスタムメイドスピーカーが入っている、メインがDOLBY CINEMAやIMAXである、オリジナル劇場規格が導入されているなど・・・
単純な金額で言えば規模の違いや導入してる設備の違いから高額な機材、メインシアターにしか導入されていない機器などもあり「1番いい物が導入されているからなによりいい」という意味では確かに一番いいと言えるかもしれません。
小箱にはいい設備入れないでしょ?スピーカーも小さいでしょ?やっぱり小箱は良くないんだよ。って話になるとこれはまた違ってきます。
メインシアターなど大きな箱で高額・大きなシステムが必要な理由
大箱になると小箱に比べ音を遠くに飛ばさなければなりません。
小箱ならそれほどの出力は必要ありません。
オリジナル規格などで大型スピーカーを入れている場合もありますが、闇雲に大型化している訳ではなく様々な意図の上での事です。
DOLBY ATMOSでは大型のスピーカーを採用している劇場もありますが、単一のスピーカーでフルレンジの能力が必要になるからです。
しかし小型であってもベースマネジメントで再生できない帯域をベースモジュールに回す事でフルレンジの再生が可能です。
足りない低域をベースモジュールが請け負えば小~中型のスピーカーでも再生能力をカバー出来ます。
様々なスピーカーには目的がある
シネマ用に限らず各メーカーは様々なラインナップを用意しています。
基本的に業務の音響システムは使用する目的に対して十分な再生能力があり、エリアをカバーし、設置・運搬出来るか、運用できるかで決めます。
駅のホームでの案内は歩いていて分かるようにそのホームの案内が満遍なく聞こえるように設置されています。
フルレンジや小型の棒状アレイが設置されていますが、人の声と発車の音楽が確実に聞こえればいいので10センチ程度の1wayや極小ユニットのアレイスピーカーで十分で、これを2way・3wayにしたり38cmウーハーのモデルにする事にメリットがないのです。
代わりにシネマスピーカーにはない防滴・防水仕様であったりと別の要求事項をクリアしている必要があります。
多くの映画館で採用されているJBLの8340aは小箱からメインまで過不足なく鳴らしています。
これも駅のホームと同じで客席に満遍なく音を届ける事が出来ればよく、劇場が大きくなるほど必要な台数を増やす事でエリアをカバーしているのです。
ちなみにシネマ用は導入時の特徴としてシネコンであればスクリーン数分を導入する必要があります。
その為メインスピーカーは奥行きは抑えつつも出力は高く、ライブ用スピーカーに比べ価格も抑えたものが多い、というような特徴があります。
ホーンはメインもサラウンドもやや下向きに角度があったり、メインスピーカーのホーン部分が角度調整出来たりとシネマ用としての機構も見られます。
5.1環境でサラウンドにシネマ用ではなくPAモデルを入れている劇場もありますが大箱の場合、他のスクリーンとの差別化の意味もありますが、出力・カバーレージが8340aでは足りないからという事もあります。
また小箱では8340a程の能力が必要ない、もっと低価格のモデルで十分、という理由でJBLのControlなどを入れている所もあります。
オリジナルシステムやIMAXなども大きな劇場であればお客をそれだけ呼べる事になるので差別化の意味で物量を投資するならば必然的にメインシアターが多くなるわけです。
MOVIXのメインシアターでよく見るJBL AEシリーズ・AM6212/95などがそうですね。
新作や期待作は大箱に当てるという事は、大箱の方がいいのでは?
話題・期待の超大作・人気作は大箱(キャパの大きなシアター)の割り当てになります。
時期が経ち、お客の入りが減少すると徐々に小箱(キャパの小さなシアター)へと移っていきます。
この事で設備的に良くないから落ち目の作品を当てるんだと思う人もいます。
これは単純にキャパの問題です。映画館も商売のひとつ。客が入る作品は大箱に割り当てます。
そこにクオリティの良し悪しは全く関係していません。
最近ではシン・エヴァンゲリオンや鬼滅の刃が上から4、5番目のキャパの箱まで上映するという凄い回し方もありましたね。
シネスコ作品はシネスコに割り当てるべき、ATMOS対応ならばATMOSの劇場に割り当てるべき、というコメントも散見します。
気持ちは分からなくもないですが、お客が入る見込みの作品であれば大箱に、そうでなければそれに応じたキャパの箱にするだけなのです。
調整の仕方が大箱・小箱では違う?
未だに誤解があるようですが、基本的に映画館は作品ごとに調整は行いません。
音も画も適切に基準に合わせられます。
これは全ての作品が同等の設備のスタジオで製作され、同じような状態で適切に上映を行う為です。
ではなぜ大きな劇場と小さな劇場で差が出るのか。それは箱自体の要素が絡んでいます。
各規模のシアターについて
メインシアターなど大箱の魅力
メインシアターや大箱と呼ばれる劇場は300~500席程の規模が大半ではないかと思います。
魅力はなんと言っても広大な空間に広がる巨大なスクリーン。
劇場の顔という事でデザインも違っていたり、プレミアシートがあったりと小箱にはないものも見られます。
感覚的に広い空間である事も影響力が強い気がします。
自宅のテレビに近接して見るのと広い空間で同じ位の感覚で遠くから見る事の違いからも分かりますね。
音は空間をカバーするために小箱より大きく出力されます。
全体をカバーするために無数に設置されたサラウンドスピーカーによる音場もより広大に感じ取れます。
巨大なスクリーンに見合う面で圧されるようなメインスピーカーの音は空間に残り、映画館独自の響きを生みます。
サブウーハーの設置台数も増え面で押すような低音で空間を満たすような音になります。
アクション要素の強いスケールの大きい作品が見たくなりますね。
大箱・巨幕で有名なグランドシネマサンシャイン池袋(@東京都 豊島区 池袋駅から徒歩4分) シアター12 IMAX。542席。イマーシブサウンドとレーザー光源による最新のシステムが導入されています。
巨大なサラウンドスピーカーが並ぶMOVIXさいたま(@埼玉県 さいたま市 さいたま新都心駅から徒歩2分) シアター12。502席。JBLカスタムメイドスピーカーを導入している映画館マニアの中でも人気の高い劇場です。
小箱の魅力
100席以下から150席未満くらいの大きさが該当するでしょうか。
小箱の魅力は作品の良さをストレートに味わいやすい事が挙げられます。
出力も大箱ほど必要としない為、スピーカーユニットの制動も効きやすく、すっきりと歯切れのいいサウンドです。
サラウンドスピーカーも数が減る事でより細かな音が聞き取りやすくなります。
それぞれ距離が近くなるのでスピーカーの音をストレートに聞きやすいのもいいですね。
特に高域は大箱ほどの減衰がなく、伸びやかです。
サブウーハーも1~2台で制動が効くのでパンチの効いたキレのある低音の印象です。
録音のいい作品ほどゾクっとするほどの音を感じる事が出来たりします。
大小関わらず箱の形に影響されますが映写も無理がなく、きっちりとフォーカスのあった劇場が多いです。
サウンドトレーラーを作品に合わせ微妙に変えている事でも知られる船堀シネパル シネパル2(@東京都 江戸川区 船堀駅駅から徒歩1分)。126席。映写もしっかりしている事と吸音面の少ない箱でセリフの自然さもとてもいいのが魅力。
小箱であり席数をあえて減らし、プレミア感を高めるプレミアシアターも一部劇場にあります。TOHOシネマズ流山おおたかの森(@千葉県 流山市 流山おおたかの森駅から徒歩3分) プレミア。56席。流山は最後列ペアシート、他プレミアシート+テーブル付きと贅沢。
施設内に増設というなかなかないパターンの劇場、成田ヒューマックスシネマ(@千葉県 成田市 成田駅直行バスで約10分)のフタリウム。81席。最前列以外は全てペアシート。席数に対してスクリーンがかなり大きいのも特徴。
超大箱・かつての大劇場は?
閉館した新宿ミラノ座(2014年に閉館)は1000席を超えるメインスクリーン2・3箱分もの大きさを持つ日本を代表する大劇場でした。
梅田ピカデリー(2011年に閉館) 、 TOHOシネマズ日劇(2018年に閉館) 、 チネグランデ(2011年に閉館)などが記憶に新しい劇場です。
2階席になるのでやや小さく感じますが丸の内ピカデリー(@東京都 千代田区 有楽町駅から徒歩1分)のシアター1が802席、シアター2も586席とかなり大きいです。
TOHOシネマズスカラ座(2018年に閉館)だった現TOHOシネマズ日比谷(@東京都 千代田区 日比谷駅から徒歩1分)のシアター12も489席と現在のメイン館サイズになりますがかつての大劇場の風格が残っています。
この超大箱・大劇場の音と画はどうだったのかというと現在の映画館にはない独特の広がりのある音、スケール感があり、ほぼ端から端までの大きなスクリーンと風格ある上映を味わえました。
しかし、やはりデメリットも目立ちます。
新宿ミラノ座サイズになると劇場中央より前でないとメインスピーカーの音がかなり遠いです。
中央より後方だとかなり散漫な音に思えます。
スクリーンは20mクラスの特大幕でしたが後列では遠く離れすぎて全く大スクリーン感がありません。
通常の映画館とは逆で前方3分の1のエリア周辺がベストな映画館でした。
前方なら拡大したフィルム映写の醍醐味、JBL 5674の鳴りのよさを感じられましたが箱の大きさによるデメリットも大きく出ているのが分かります。
更に過去の大劇場は今の映画館と比べると座席間隔が非常に狭く窮屈で座席数にしてはやや空間は狭めな印象です。
同等クラスのスクリーンサイズでユナイテッドシネマ豊洲(@東京都 江東区 豊洲駅から徒歩3分) スクリーン10があります。
オーシャンスクリーンの名を冠する劇場でミラノ1と同等以上のスクリーンサイズながら座席数は半分以下の415席。最後列からの写真を比べてもほぼ同じサイズとは思えないほどの巨大感があります。
ちなみに大箱、超大箱にまれにある2階席の劇場は構造にもよりけりですが見やすさなら2階、音なら1階な感じです。
2階席真下は天井の圧迫感あり、音のこもりありといいことがありません。
2階席のプレミア感や1階席から見る巨幕感などに付加価値があると言えます。
超極小の箱ならば?
超大箱は問題が多い、ならば超小規模の劇場ならよりストレートでいいか?というとまた別の問題も出てきます。
どこかの居抜きである、天井が低いミニシアターである、2階席を分離した後付けの箱であるなど箱自体の制約があるとスクリーンがかなり小さくなります。
下手をすると自分が所有しているホームシアターの方がスクリーンが大きい、自宅のシアタールームの方が広いなんて事もあります。
小さくなりすぎると映画館に出向いてお金を払って映画を見る行為に疑問を持つ人がいるのも事実です。
規定値の音量でも規模が小さいと絞られる為予想していた映画館ならではの音に比べ味気ないものになってしまう事もあります。
特にメイン館を推す人はこの「映画館感」が大きく減退する極小箱を避ける傾向があります。
しかし極小箱を有するミニシアターはスタッフの距離が近い、シネコンにはないラインナップがある、独自のサービスを有するなど別の魅力が大きいのでコアなミニシアターファンからは好まれる一面もあります。
映画館という重苦しさがないという点で気楽に楽しめるメリットもあります。
また様々な業態で映画を提供したい、ちょっとしたイベントスペースとして活用したいと様々な利用が出来るのも利点でしょう。
バー・レストラン併設、マニアックなラインナップにイベントも豊富なシネマノヴェチェント(@神奈川県 横浜市 京急戸部駅から徒歩10分)。28席+エクストラシート3席の31席ながら35mmが上映可能。16mm、8mmまで対応出来る驚きの劇場。
ユニバーサルシアターとして有名な田端駅近くのシネマ・チュプキ・タバタ(@東京都 北区 田端駅から徒歩10分)。20席+車椅子・親子鑑賞スペースあり。抱っこスピーカーや音声ガイドなど様々な人が映画を楽しめます。極小ながらDOLBY ATMOS/dtsX(HOME 7.1.4)に対応。岩浪音響監督監修によるフォレストサウンドシステム。
T・JOY蘇我(@千葉県 千葉市 中央区 蘇我駅から無料送迎バス12分 + 徒歩3分)にはプライベートルームという予約制のシアタールームが3つあります。ライブスペースもあり、映画館と両立した面白い試みです。
大箱・小箱の利点/欠点は、それぞれ相反している
大箱の問題点は小箱ではむしろ利点であり、小箱の問題点は大箱の利点でもあります。
超大箱、超極小箱になるとよりそれらが顕著になります。
大箱は大きな空間の影響がある分スケール感や迫力を感じやすく、出力が大きい分スピーカーユニットの制動、残響などに問題が出やすいです。
映写も遠い距離から広い面に合わせる分歪みが多かったり僅かなフォーカスや画素のズレが目立ちやすくもあります。
ある程度の規模のシネスコスクリーンで平面だと中央が膨らみ量端がすぼんで見えます。
カーブドスクリーンが適切な湾曲だとこれが整って見えますがPLFなどで急傾斜な場合かなりゆがみの激しい画になります。
大きい箱の悪い点はある意味映画館の醍醐味的な部分があるので気にならない人も多いので好きな人が多いのかも知れません。
膨らむ声も映画館的で画がゆがんでも大きいサイズを見たい、のような感じです。
小箱はストレートな音と画を体験しやすい空間で音も膨らみにくく、画も整ってる事が多いですが空間が小さい分窮屈さを感じたり、大きな箱独自の膨らみや没入感が得にくいというのが気になる人もいるのでしょう。
アクション作品は迫力不足を感じる人がいるかもしれませんがドラマ作品や音楽作品、録音や画のいい作品は小箱の方が作品本来のクオリティの高さを引き出す事が出来ると言えるかもしれません。
小箱はストレートな音と無理のない画で作品本来のよさが楽しめ、大箱は空間を活かした音場とスクリーンの巨大感があり、映画館という空間を加味した上映が味わえる、というイメージでしょう。
こうしたメリット・デメリットを比べるとこれらを両立したシアターはないものかと考えてしまいますよね。
実は大箱と小箱のちょうど間をとったバランスのいい所があるんです。
隠れた良シアターが潜む中箱(中規模シアター)の魅力
150席から300席未満くらいが該当する中箱、もちろん箱の形状にもよりますが、音については大箱程空間の影響が支配的ではなく、小箱ほどストレート過ぎずに間がとり易くなります。
その為小箱より箱の音がのり、大箱より音がストレートに聞こえるのです。
画についても大箱ほど極端に大きくならず、小箱ほどこじんまりとしないので画の良さを残しつつ拡大出来ます。
また箱の形状によっては体感的なスクリーンサイズがメインシアターより大きく感じる劇場も多いのがミソです。
もちろん大中小どの箱も縦長すぎたりスクリーンが近い・遠い、高すぎる・低すぎる箱はどのみちあまりよくありません。
個人的にはスクリーン左右に適度に余裕があり、正方形よりやや縦長でスコープのスクリーンの箱がしっくり来る事が多いです。
地元・茨城のお気に入りの中箱を。
深い暗さにスクリーン体感サイズの大き目なTOHOシネマズひたちなか(@茨城県 ひたちなか市 勝田駅から車で13分) シアター3。255席。シアター6は左右逆の同規模館ですが映写は3の方がいいです。スピーカーが更新されメリハリのある音に。
左右に適度に距離があり、箱の比率も良く、見やすく音もストレートなTOHOシネマズ水戸内原(@茨城県 水戸市 内原駅から徒歩10分) シアター3。284席。こういう劇場はどこも見やすく、音も聞きやすいです。
劇場サイズに対してスクリーンが大きく感じるMOVIXつくば(@茨城県 つくば市 研究学園駅から徒歩4分) シアター1。187席。MOVIXは座席幅が広いため他館での200席規模の感覚です。音も芯がありながら結構な低音も効いています。
県外のよかった中箱もざっくりと。MOVIX橋本(@神奈川県 相模原市 橋本駅から徒歩5分) シアター9
MOVIX美郷(@埼玉県 三郷市 三郷駅から車で10分) シアター1
橋本9と三郷1は近い規模でどちらも旧TAD(橋本は3215、三郷は3415)でした。
規模も形も良く似た劇場でどちらも良いのですが、総合して橋本9の方が良かったです。
MOVIXさいたまの旧シアター10も近い規模で旧TADでしたが橋本の9はやはり頭1つ抜けていたように感じます。
JBLにどちらも換装されましたが橋本9は箱のストレートさが今も生きていて堅実、三郷1はスピーカーの性格が良く出て元気な印象です。
これだけ差が出るのも面白いですね。
画は三郷がやや暗めです。
シネマハーヴェストウォーク(@栃木県 小山市 車で10分) シネマ7。200席。左右いっぱいのスコープスクリーンですが迷光の少ない場内のおかげで見やすく、無理のない座席配置と広い座席幅で快適に鑑賞出来ます。サウンドもすっきりと整えられつつ迫力もあるので作品を選びません。
シネプレックス幕張(@千葉県 千葉市 美浜区 海浜幕張駅から徒歩2分) シネマ6。212席。HDCSのシネマ9とTHXのシネマ10は有名ですが、劇場の最奥にある隠れた劇場です。元気なEVサウンドと体感の非常に大きいスコープスクリーンはアクション系が映えそうです。
新宿バルト9(@東京都 新宿区 新宿三丁目駅から徒歩3分) シアター5。226席。映写に定評のあるバルト9。シアター6、9の画も音もいいですが、バルト9は5か8が一番音と画のバランスがいいです。平面スクリーンで左右に余裕があり、どの席も見やすいのがいいですね。
横浜ブルク13(@神奈川県 横浜市 桜木町駅から徒歩2分) シアター12。291席。プラチナシアターのシアター1がやや縦長な事もあって体感的にも優れるシアター12。ギリギリ中箱のサイズで音も迫力側に傾いてる印象です。高域の響きは賛否が分かれそうですが個人的には好きな劇場です。
成田ヒューマックスシネマ(@千葉県 成田市 車で10分) シネマ2。265席。スクリーンが大きめながら前列でも見やすく、非常に暗い場内は作品への集中力を高めます。柔らかなEVサウンドはドラマからアクションまでそつなく鳴らします。成田ヒューマックスシネマはIMAX、フタリウムと合わせ魅力的・特徴的な劇場が多いですね。
シネシティザート(@静岡県 静岡市 徒歩で12分) シアター7。194席。シアター5・6と近い規模のシアターがありますがシアター7がちょうど一番見やすく、音も高域が伸びやかで良かったです。重低音体感上映のシアター1が有名ですが、個人的にはシアター7のフラットな音を推したいです。
こうして並べると同じ興業の劇場はもちろんですが、自分の好む劇場は何かと似た雰囲気の所が多いように思います。
正方形よりやや縦長のスコープスクリーンがしっくり来ますね。
イバタン。でも紹介したQ-AXシネマ(2010年に閉館)のシアター1も263席で中規模に該当するサイズの劇場でした。施工や形状による影響が大きいとは言え優れた劇場が多いのは画にも音にもちょうどいい規模という事なんでしょう。
まとめ
今は○○上映やメイン館の設備、DOLBY CINEMAやIMAXが強い関心があり、それ以外はおまけのような空気がありますが特に中箱には他にはなかなか認知されない名館がひっそりと隠れている可能性があります。
PLFやオリジナル規格から映画館に興味を持った人も多いかと思います。
有名所を回ったら地元の映画館の中規模スクリーンを覗いてみて下さい。
先入観なしで見れば「こんないい劇場があったのに気がつかなかったのか!?」と感じる事もあると思います。
玄人映画館マニアともなれば様々な映画館の割り当てを比べ、大・中・小の箱を使い分けている人もいるでしょう。
ミニシアターを中心に楽しんでいた人はシネコンの大スクリーンと立体音響に包まれるのもいいかも知れません。
シネコンにしか行った事のない人はミニシアターの雰囲気や派手さはなくとも自然で整った音と画を体験するのもいいかも知れません。
それぞれの大きさの箱に様々な魅力がありますのでたまには違う箱で鑑賞するのも楽しいかと思います。
最後に
自分も参考にしているブログ・そこのシネマズさんで中規模スクリーンの魅力について詳しく説明されている為、こちらもご覧ください。写真も多く綺麗で分かりやすいので是非。
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