映画館。一口に言うと映画を見る館です。映画館というと暗くてスクリーンが大きくて座席がいっぱい並んでいる・・・たまにしか映画館に行かない人のイメージはこういった所かと思います。
映画館は迫力のある映像と音を楽しむ事が出来ますがそれはどうしてでしょうか?
知っているとより映画館で映画を見るのが楽しくなる映画館(シアター)の構造・雑学について解説します。(映画館だと施設全体をさすので場内の方をシアターと書きます。)
映画館のシアターは映画を見る事に特化した空間
映画館のシアター内は様々なデザイン・装飾が施されている所がありますが、基本的にシンプルかつ光の反射が少ない空間になっています。
スクリーンに投影した映像を見るのに余計な光が跳ね返ってしまうとスクリーンにその光がまた反射したり、チラチラと視界の隅に光るものが見えて映像に集中出来なくなってしまいます。
消灯し、暗い空間の中でスクリーンに映る映像に集中出来る。
映画館で見る映画にのめりこみ易い環境になっています。
横・後の壁についたたくさんのスピーカー
シアター内に入ったら左右の壁と後ろの壁を見上げてみて下さい。
暗くて分かりにくい所もありますが黒い箱のようなものがずらーっと並んでいます。
これは「サラウンドスピーカー」というもので常に音が出ているスピーカーではなく、シーンに合わせて効果的に鳴る事で映画の中に入り込んだような効果を演出してくれます。
水の中のゴボゴボした感じ、草原にそよぐ風のような空間の演出から前後に突き抜けていくミサイルなどダイナミックな効果音なども鳴らすスピーカーです。
スクリーンの裏にはスピーカーがある。
壁にはたくさんのスピーカーがありますが、前はスクリーンしかありません。
知っている人も多いと思いますが、スクリーンには無数の細かい穴が開いていて生地自体もメッシュのような造りになっています。
その裏側には3本のスピーカー(劇場によっては5本)が設置されていてスクリーン越しに音が出る事で映像と音が一体となり、映画の音にリアリティが生まれます。
このスピーカーはステージスピーカーとかメインスピーカーとか言われていて、スクリーンど真ん中の主に声を担当するセンタースピーカー、左右に音楽や効果音など多くの音を演出するレフトスピーカー、ライトスピーカーが設置されています。
迫力の重低音
スクリーンの裏・・・実際にはスクリーンの下のカーテンの裏側に設置されているスピーカーがあります。
それがサブウーハーです。
爆発の音やダイナミックな音楽の低音を演出してくれるスピーカーでシアターの大きさに合わせて数が変わります。
サブ、というのもステージスピーカーやサラウンドスピーカーからも低音が出ていますが、その中でも特に低い周波数のみを鳴らす「補助的」なスピーカーなのでサブウーハーな訳です。
映画の音をストレートに再現する空間
シアター内の壁は古めの映画館と一部映画館を除くと柔らかな壁で布が張られています。
優しくさわってみるとゴワッとかワサッとした感じの感触があります。
これは余計な響きを吸い込み、スピーカーの音をストレートにお客に届ける為のものです。
これにより制作側が鳴らしてほしい音を映画館でも同様に再現する事が出来るのです。
今はフィルムはほとんどない!?
映画館には映写技師さんがいて、フィルムをカラカラ回している。
そう思ってる人もまだいるかもしれません。
今は一部の名画座やミニシアターを除いて映画はフィルムではなくデジタルのデータとして送られてデジタルプロジェクターやサーバーに入れて使用します。
中には無人で上映が行われてる所もあるくらいです。
演出としてフィルムの傷やフィルム両端の穴(パーフォレーション)を映している事が多々あるので映画と言えばフィルムというイメージが根強いのでしょう。
映画の世界へ誘う演出
上映前には音楽が流れていたり、CMがあったり、待っている間も楽しんで待っていられます。
照明が落ち、予告編が始まりますがまだ完全消灯しておらず、弱光の状態です。
予告が進み、本編前で完全消灯します。
遅れて入るお客さんへの考慮、そして段階を踏んでの本編への演出でもあります。
音量も実はCM音量→予告音量→本編音量で大きくなるよう設定されています。(映画館によって若干差異あり)
完全に暗くなったらあとは心ゆくまで映画を楽しむだけです!
映画館の大箱、中箱、小箱・・・それぞれの楽しみ方
中級者向けに下記記事で紹介していますので、気になる方は下記リンク記事をご覧ください。
今後のブログ執筆について
今回は映画館の事をよく知らない人向けにシアターがどういう所なのかについて書いてみました。
今後も映画館の基本的やちょっと知ってると楽しい事など映画館について知りたいライト層向けの記事や、従来では書けなかったヘビーなマニア層向けの記事も合わせて更新していければと思っています。
現ブログにまだ慣れていないので亀更新にはなりますが映画館をもっと楽しんでもらえるような記事を頑張って書いていきますので今後も見ていただけたらと思います。
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